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迎えたセミナー当日の朝、私は勝利を確信しました。



◯逆転の寝汗

寝ている間に一汗かいて熱が下がれば風は治る、というのは昔からよく知られています。

セミナー当日起きた私の体には汗が滲んでいて、まだ汗が出そうな雰囲気も残っていました。ここから先、体を冷やさずにうまく汗をかければ少なくとも熱でフラフラするのだけは何とかなりそうです。
私の病名が何であるかは関係ありません。風邪の経過のさせ方でうまく解決するのなら御の字です。
新幹線の移動中の発汗しながらの爆睡も功を奏したようで、東京に到着した時には残っていた症状はお腹のモヤモヤと濁流のみになっていました。
ここからこの濁流と整動鍼との戦いが始まります・・・。


◯濁流 VS 整動鍼 1日目


1日目は理論からスタートです。整動鍼セミナーは脊柱編・四肢編・腹背編の3種類のうち、どれでも好きなものから参加可能です。どこから参加しても理論・実技とも学ぶ事が可能できます。
理論を一度聞いただけで全容を把握するのは難しい部分もあるので複数回聞くことが大事なのはもちろんですが。

整動鍼における「整動」「整流」の概念。
現在巷で普及している鍼灸との違い。
なぜ整動鍼が生まれたか?
整動鍼におけるツボの概念

などが創始者である栗原誠先生から語られます。


午後からは実技です。整動鍼は理論先行で生まれた技法ではありません。
1つのツボに鍼をした際の体の変化を細かく観察し、積み重ね、理解を助けるために、そこに見出された関係性を理論として伝えていますが、あくまでも実技重視です。
ここまで実用的な技術を余すことなく伝えてくれるセミナーを私は他に知りません。

実技は栗原先生の解説付きの治療デモの後、参加者同士が組んでツボをとり、講師にチェックしてもらいます。分からなければ質問をし、ツボの位置が間違っていれば講師の先生がツボの取り方、触り方、感触などを詳しく教えてくれます。


さてその中の一幕。あるツボのデモ用の患者探し。

「お腹のこの部分が痛いという方、いないですか?小松田さんは?」

栗原先生からのご指名がかかります。
俺の痛むのはそこじゃねぇよと心の中で思いつつもデモ用ベッドに横たわります。しかし、お腹を押されると少し鈍い痛みが・・・。

「あ〜、少しありますね」そう言いながら解説をしつつ足に鍼をうちます。

終わって立ってみると下腹部のモヤモヤは消えています。うーむ、すごい!

しかし濁流の勢いは相変わらず。しかし襲ってくる頻度は確実に減っています。
お陰でその日は触診塾から懇親会まで無事参加できました。


◯決着は意外な形で

2日目は腹背編の名の示す通り、腹部と背部の関係性に関する理論と実技。いよいよです。

実は私個人として考えていたツボが1つあったのです。その時を待ちながら話を聞き、デモを見、実技をこなします。

あるツボの時に再びご指名がかかります。今回の症状に使うツボとしては除外していたものです。

「多分反応ないと思いますけどね。」

まるで芸人のフリのような台詞を吐きながらデモ用ベッドに横たわります。

「そうですか。」

と言いながら栗原先生が腹診を始めます。先生の手が私の腹部に触れ沈めようとしたその時!

私の触れられた部分に今まで感じたことのない激痛が走ります!

「ッ?!??」

余裕綽々でいた身長3メートルの巨体180cmの人間が急に激痛に呻いて悶絶。
周りも驚いたことでしょう。

しかし巨体を悶絶させたお腹の硬さもたった一本の鍼、しかも「本当はもう少し置鍼しておくといいんですけどね〜」と途中で鍼を抜いたのに、さっきとは比べ物にならないぐらい柔らかくなっています。
さすが整動鍼です。

その後時間とともに体調は徐々に変化し、セミナー終了の頃には濁流は姿を変えていました。

ちなみに結局私が考えていたツボは大した反応がなく終わりました。

もしかしたら栗原先生は1日目のセミナー前の雑談中に私の症状を聞いてからすでに使うべきツボを決め、それに合わせてデモ患者に指名したのでしょうか?
本人に確認していないので真相は闇の中ですが・・・。

かくして濁流との5日間に渡る長い戦いはこうして決着が着いたのです。



◯整動鍼セミナーに参加する理由

こうしたお腹の張りを緩める鍼は腹痛の他、逆子治療にも利用されています。
婦人科疾患に関係する内容もあり、大きな効果を発揮しています。

また慢性的な腰痛や肩こりを解決するヒントも腹背編にあります。


始めの方でも書きましたが、整動鍼は1つのツボに鍼をした際の体の変化を細かく観察しています。

そのため

このツボに鍼をすると必ず体のこの部分が変化する

という極々当たり前でありながら鍼灸の世界では中々出会うことのできないこの事実を、セミナーでは実際に感じることができるし、自力で再現することが可能です。

鍼灸師だったら誰でも知りたいであろう内容しかないので、まさに




参加しない理由が分からない




11月に開催される整動鍼腹背編B日程はすでに満席。おそらく年明けだと思いますがC日程が開催予定です。

詳しくは活法研究会のホームページへ。



鍼灸の常識を覆し続ける整動鍼。ともに学ぶ仲間が増えたらこんなに嬉しいことはありません。


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◯平城鍼灸整骨院
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