先日、今年最後の活法研究会のセミナーが終わりました。





今年は3月の活法基礎セミナー下肢編から始まり最後は活法基礎セミナー頚肩腕編。
途中整動鍼セミナーが続いた時期もありましたが、私の中では整動鍼は活法の一部です。
今年は活法に始まり活法に終わった1年と言えます。


活法と整動鍼の関係は私がやっている合気道の体術と武器技の関係に似ています。そもそも活法と合気道が似ています。
今回はそのあたりを掘り下げていきたいと思います。





◯まずそもそも合気道とは?

合気道とは何ぞや?ということは詳しく説明し出すと本が何冊か書けてしまうくらいのボリュームになるので、ここでは最低限に留めておきます。





合気道は開祖植芝盛平翁が生涯に渡って学び、研究した武術や思想を1つの体系として現した武道です。

相手と争わず導く、というのが思想、技法に共通した特徴で試合もありません。言葉にすると簡単ですが、その真意は稽古している人間にしか分からない部分が多いと思います。

武道としても古武術としても他とは一線を画していて、どちらの要素も持ちながらどちらにも属しきれない、それ故に色々と誤解されやすいのが合気道だと感じます。





◯合気道は殺法か?活法か?

古武術の技は殺法と言われ、活法は一般的に古武術の裏技とされています。

殺法は相手を破壊する技、活法は治療する技。

殺法は動きを崩す技、活法は動きを正す技と言いかえることもできます。





本来、武術には流派ごとと活法がありましたが、明治維新や太平洋戦争を経て多くは失われました。
ですがそうした時代を生き延び、現代でも整体術、活殺術などの名前で伝承されているものもあります。
私が学んでいる碓井流活法もその1つです。

剣道や柔道をはじめとするいわゆる現代武道はスポーツ性を多く含んでおり、殺法、活法という概念はありません。

合気道はどうかというともちろん殺法、活法という概念はありません。
しかし碓井流活法を学んでいると、考え方や技術的な部分に合気道と似たようなものが多くあります。

合気道は殺法とも活法とも言い切れません。





◯私の仮説

私は個人的に「合気道は活法である」という考えを持っています。

正確には「合気道は殺法から始まり、技を追究していくことで活法になっていく」と考えています。
これは古武術において活法が殺法よりも上位の技術となっていることを考えれば当たり前のことかもしれません。
ですが一般的に殺法と活法は別々の場で使われるのに対し、合気道は稽古の中で殺法と活法が展開されるというのが大きな違いです。


ここでの話は一般稽古者の場合で、達人になるとどうなのかは分かりません。
「殺活自在」「活殺自在」という言葉の表すように殺法と活法の境目はもしかしたら無いのかもしれません。


つづく